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1998 デイビッド・グローブかく語りき(6)【翻訳】:A 1998 talk by David Grove


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この記事は、A 1998 talk by DAVID GROVE (編集:ジェームズ・ローリー)の翻訳です。

 

ここまでは、これに対応しているメタ的な話(meta)をしてきました。


[ボランティアAに向かって]さて、ここまでで何か発見したことはあるかな?


[ボランティアA]手があった場所は、実は、ここではなかったんです。どこにその空間があったかというと、(自分の)内側です。それで、手がああいった動きをしている時、手は内側にあるものを表現しているんだっていうことです。つまり、手がああいうふうに動くとき、[それは]内側にあるものなんです。


さて、私たちはまさに「何かのかけら」を手に入れようとしていますが…


[グループに向かって]さて、今すぐ問いかける方がいい質問は何でしょう?


[参加者]内側のどこ?(Where inside?)


そう、質問するタイミングというものがあります。私たちは空間的な話をしていますからね。つまり、みなさんが問いかけた質問が内側へ向かっていくなら、みなさんも、内側の空間へと向かっているのです。さて、時間的には、(その質問が向かっているのは)手の前の時間だろうか、それとも手の後の時間だろうか?


[参加者]後

手の後ですね。どこに問いかけるかで違いが生まれます。手は、もっと多くの情報を持っているかもしれませんね。そして、もし、私たちが、手の前(の時間)に向かうとしたら、彼にどんな質問を問いかけられると思いますか?


[参加者]そして、その直前には何が起きましたか?(And what happened just before?) そうすると、その情報は、場所(locus)の観点では、どこに向かう可能性が高いのだろう?という疑問が、私には登場するかもしれません。さて、前の時間(時間を前に戻す/before-time)について問いかける質問には、他に何があったでしょう?


[参加者]「そして、前はどこに来る?(And where come before?)」

なるほど。

私が興味がある質問はですね、「一体全体、この手はどうやって、そうする方法を知るんだろう?(how the heck do these hands know how to do that?)」です。この手は、ここの内側と、ここの外側のプロセスを説明(describe)することができるんです。この手は、説明する方法を知っているおもしろい手なんですよ。彼は、自分の声で、それを説明することができませんからね。


そこにタイミングの違いがあるのはわかりますか?

つまり、もし、(話を)先に進めると、私は彼の手が差し出すものを見逃してしまいます。そして、また、彼の手(の動き)の起源(provenance)を知りたいとも思うかもしれません。素晴らしいことをたくさん知っているこの手には、どんな歴史があるのだろう?


というわけで、おそらくは、私は、ここでは内側には向かわないのがベストだと思います。時間を先に進めすぎてしまうと、そこで得られる情報が、この手から引き出すことができるものより随分と少なくなってしまう可能性があるからです。


私たちは、今、ここでは、ものすごく短い単位の時間について話をしています。そうして、今や、みなさんが質問をするタイミングと非常に特別な関係になっています。それから、私は、ただ「タイミングを合わせましょう」という話だけをしているわけではなくて、「彼がくれた情報の中で、(みなさんが)質問を向かわせる場所はどこなのか?」という話をしています。


そこにタイムライン(時間軸)を配置してみれば、手が、内側にある目的地へと先行しているのがわかるでしょうか。そうして、私が真っ直ぐに内側へと向かい、その後、「手よ、君との話は済んだ、もう、君は重要なパーツではない」と言ったら?

つまり、これが、空間とワークするのに、時間を前(先)に進めるのを止める必要がある理由の一つです。皆さんは、時間を捕まえる(arrest)必要があります。「その手はどんな手ですか?(What kind of hands are those hands?)」と問いかければ、そこで時間を止めることができます。そして、その質問が、時間を同期(シンクロ/synchronous)させてくれます。そして、私たちは、その手がいるのと同じ瞬間に直行して、その手が持っている情報を引き出そうとするのです。


私は、物理的/身体的に、または、時間的に、後ろにも動けます(時間を戻すことができます)。

「直前には何が起きましたか?(What happened just before??)」これは興味深い質問になるかもしれませんね。この質問は、時間を後ろに戻すでしょうから。


もしくは、「この手はどこから来ましたか?(Where did these hands come from?)」または、「この手が知っていることはどこから来ましたか?(Where did these hands knowing come from?)」ならば、その人自身(私)が、引き戻されますね。そこには、違いがありますよ。


「そして、この手は、どのように、何が起きているかを説明する方法を知ったのでしょう?(And how did these hand know how to describe what’s going on?)」

みなさんは、ほんの少しだけ、その手のロジック(論理)の解明を試みるために語りかける必要があることもあります。


さて、タイミングについて理解できましたか?

つまり、内側に問いかけると、手[が持っている]情報には辿りつけないでしょう。[なぜならば、]時間の進め方が速すぎるからです。ですから、(そこで)起きることとしては、「時間が先に進んで会話(conversation)が始まる」、でしょう。

ですが、もしも私が時間を捕まえ、時間を少しだけ後ろに戻すと。

そうすると、私は、時間が前(先)に進まないよう時間を止めることになります。そして、私が手に入れようとしているものですが、それは、「やる気のようなもの」、「眉(毛)」、それから「振り付け」の裏にある言外の意味(言葉としては表していない情報/サブテキスト/subtext)全てに由来する潤沢な情報です。


それら(やる気のようなもの、眉、振り付け)は、おそらくは、よりたくさんの情報を持っているはずです。それらは、常にそこにありますよね?

それらは、いつもそこにあります。私が、身体性、文法、句読点、振り付けを密接に関連づけるというのは、そういうことなのです。


「あなたが質問を向けようとしているその情報は、時間的には、どこにあるのでしょう?(where in time is the information you are going to ask your question [to]? )」

あなたが求めたものが手に入ると思いますよ。

そして、もし、皆さんが、内側に問いかけたときに、いい答えが得られなかったとしたら、自分がどこでそれを問いかけたのかわかっている必要があります。そうすれば、(時間を)後ろに戻せます。


それで、時間を捕まえるという考えがあるのです。そうすれば、時間を水平的(horizontally)、通時的(diachronically)、これは時空を超えるという意味ですが、(そういう風)に動かすのではなく、役に立つ情報がある場所の深さを測ることができるようになります。

それに、みなさん、通時的な情報は欲しくないでしょう。その情報は慣れ親しんだ[以下、聞き取れない]、でも、同期的(シンクロ的)な情報、それは、同時に、または同期的に起きていることについての情報です。

[ボランティアAに向かって]他に何か発見したことはあるかな?

[ボランティアAが何か言うが、聞き取れない]

 

デイビッド・グローブ


2008年に急逝するまで、数々の治療法を考案し、アメリカ、イギリス、フランス、そして出身国であるニュージーランドでトレーニングセミナーを開催した。1989年、B.I.パンザーと共著で「Resolving Traumatic Memories」を出版。クリーン・ランゲージ、クリーン・スペース、エマージェント・ナレッジ、その他多くのプロセスの創始者。

 

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