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1998 デイビッド・グローブかく語りき(8)【翻訳】:A 1998 talk by David Grove


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この記事は、A 1998 talk by DAVID GROVE (編集:ジェームズ・ローリー)の翻訳です。

 

[ディスカッション] [参加者]「あなたが質問を組み立てているのを見ていましたが、講習やこういった練習会で教わった繰り返しを、省いていることが多かったように思うんですが。」


またややこしいことを言いますね!(What a pain in the neck that is!)(笑う)

[参加者]「というか、繰り返しを省いているのは、どんな意味があるのかを知りたいんです。」

理由の一つとしては、そもそも、みなさん、規律(discipline)を覚える必要はあります。そうすることで、みなさんは、それがどんな形式なのか、形を覚えますね。


そうすると、もし、「行き詰まったとしても、あの長ったらしくてつまらない3回の繰り返しに戻れる」とわかっているわけです。だから、「言葉で経験を包んで、[聞き取れない]を浴びせて(bathing)、そして、自分(の言葉)はただ消えゆくだろう」ということが、みなさんが考えることの一つです。これが一つ。


やがて、感覚を覚えます。

そして、これは、みなさんの芸(技/腕/artistry)の見せ所ですが、繰り返しを省略できるようになります。みなさん、どれくらい短い(省略した)言い回しでやれるか、ただ試してみるといいんじゃないかと思います。みなさんは、いつでも[繰り返しに]戻れますからね。


ほら、彼の話はより大人っぽい(older)から、だから、こっちに向かう時よりもずっと、繰り返しを省略できるんですよ。どうしてかと言うとね、[以下、聞き取れない]。


そして、これは、おそらくいい練習になると思いますよ。

みなさん、どれくらい省略してやりおおせるでしょうね?


そして、この話の一部は、親しさ(親密性/intimacy)の話でもあります。

つまり、私は、何であれ、自分とそのものとの間との転移を求めますし、起きた転移を数えたいんです。みなさんも、誰でもいいので自分と親しい友人とのことを考えてみてください。どれだけ、こういった(話の)省略をしているかな?同じことなんですよ。


親しい感じにすると、[聞き取れない]を構築すしやすくなります。それで、私は、省略しようとします。ただ、話を早くするためだけではなく、[聞き取れない]のために。


もし、これ(彼の話)が、より子供っぽいもの(幼い、若い頃の話/yonger)であれば、私は、繰り返しを使います。ゆっくりと重々しく繰り返す。つまり、状況に合わせる必要があるんです。でも、[聞き取れない]のときに、そのあと、起きることは、カチッとはまって、すぐ実感できるようなことだと思いますよ。

これができるようになると、みなさんもワクワクすると思いますよ。それから、みなさんは状況に合わせる必要があります。


どうやって状況を判断するか?

ひとつは、もしみなさんが早すぎる段階で省略を登場させたら、[うまくいかない]とわかりますね。だから、私は、省略した質問を少し長めにするかもしれません(省略する部分を減らすかもしれません)。そうして(質問を)引き伸ばすけれど、でも、全部はやらないと思います。


それから、重点の起き方も大事な話です。

彼女(クライアント役)がいった最後の言葉で(話の)重点が変わったとしましょう。そうすると、私は、そこまでの話よりも、その最後の言葉に重点を置きたいと思います。つまり、もう一度言いますが、最後に言ったことがたいてい重要だというのが基本的な考え方です。だから、簡単に戻れますし、(繰り返しを)省略することもできるんです。


ペニー:私たちがトレーニングしたほとんどの人たちは、省略形の質問を簡単にできると思います。ほとんどの人が省略形には慣れていますが、ペースを落とすことと、相手が言ったことをしっかり耳を傾けることを学ぶ必要があります。ただ言葉だけではなく、その言葉がどのように語られたかを繰り返せるように、しっかり耳を傾けることを教えています。そして、「長ったらしくて退屈な(tedious)こと」を学ぶ理由の一つは、よく耳を傾けることを訓練するためです。


[参加者]私は、他に個人的に気づいた理由を紹介したいです。それは、もし、完全な(形の)質問で問いかけて、話全体を確認してけば、どんな質問がいいのか考える時間ができるということです。

その通り。そう、そうできるんです。そして、言いましたよね。これは、芸(技/art)だと。

もし、より幼い頃の話(young)であれば、繰り返す必要がありますからね。みなさんは、(時間を)戻して、すごく穏やかにその長い形式の質問を問いかける必要があります。理由は、そうすると、問いかける間で、そこに簡単に境界線が作れて、特に、ものすごく幼い頃の話の時にはね、本当に長く質問を作ることで、外界と切り離し続けているんです。

あなたが(問いかけ)始めた途端に、クライアントには、あなたが問いかけようとしていることがわかっていますからね。そして、2つ目の繰り返しをする頃までには、クライアントには、あなたが問いかけようとしていることが、はっきりとわかっています。そうすると、そのわずかな貴重な時間の間に、クライアントは、あなたが言っていることや他のことに、もう注意を向ける必要がなくなって、自分が注意を向けていることを拡大させることができます。

(自分の言葉ではない)他の言葉は登場しませんから、気が散ることもないわけです。みなさんは前口上(序文/preamble)を述べているわけで、相手が答えることを期待しているわけでもないですからね。


それで、だからこそ、そこで頑張るために、訓練と粘り強さが重要になってくるわけです。

だからこそ、(クライアントの言葉が)より認知的な話だとわかっているときに、どこまでやれるかを試すことができるんです。


そして、[質問]を省略できるなとはっきりわかるまでは、私は(セッションの)序盤では、これ(質問の省略)はやりません。その人がより大人としての対応をしていると思えば、そこにより早く応答を返すべきでしょう。[聞き取れない]それで、もしも、彼女が非常にゆっくりとしていたのであれば、私はそこにまさに合わせているのです。 [テープ1終了。テープ2スタート]

…そして、私の言葉がそこにある限りは、その後、世界にあるのはそれだけです。他のものはそこにありません。そして、クライアントは[みなさんの言葉と]調和して、みなさんは何が登場しようとしているのかを知ります。


その後、[聞き取れない]の感覚をより理解するためのこういった物語全てに向かっていく許可が得られます。つまり、これは、神聖な[空間]を生み出す話の一部なのです。

そうして、あなたが言っていることを理解しようとしたり、邪魔をしようとしたりする何か(誰か)が、割り込んでくることはなくなります。[聞き取れない]


[参加者]あなたは「そして、それはどんな…ですか?(What kind of … is that?)」ではなくて、「そして、その…はどのようにあるのでしょうか?(And what kind of … could that be?)」と問いかけていましたが、どうしてそうしたんですか?

それがいいなと感じたからです。2種類の質問をただ繰り返しましょう。どんな感じがするか、私に教えてください。


そして、それは、どんな…そうでしょうか?(And what kind of … could that be?)

そして、それは、どんな…ですか?(And what kind of … is that?)


[参加者が何かいうが、聞き取れない]

[聞き取れない](後者の質問の)「is that」(is/be動詞は存在を表す)は、あなたが「何かある」と知っているという[前提を含みます]。前にも言いましたが、「could that be(前者の質問)」は、「is that」より議論するのが難しいんです。誰か、他の解釈がある人は?

[参加者と議論するが、ほとんど聞き取れない]

特に、(セッションの)序盤では、「could that be」が[聞き取れない]、つまり、これは、(先ほどまで)お話していた(質問の)省略の話の一部でもあるかもしれません。


[参加者と議論するが、ほとんど聞き取れない]


そうだね。そして、私たちにはそれが何かはわからないから、「could that be(〜そうでしょう?)」が、ベターかもしれないね。まだ(その何かは)形になっていないからね。[聞き取れない]


[参加者と議論するが、ほとんど聞き取れない]

もう一つ、時間の話でもあるね。なぜなら、(セッションの)序盤、そこでは、確実に3回その名前を繰り返したいんですよ。そうすると、[聞き取れない]その名前を繰り返した後でも、それが尊重されます。そうして、次回、それが登場したときには、おそらく1回だけ繰り返します。3回繰り返しましたからね、そうすると、それが「そうだよ、私はそれです。しつこいな、そうだって言ってるじゃないか」というからです。[聞き取れない]これは、省略芸(the art of shortening)の一つですね。


 

デイビッド・グローブ


2008年に急逝するまで、数々の治療法を考案し、アメリカ、イギリス、フランス、そして出身国であるニュージーランドでトレーニングセミナーを開催した。1989年、B.I.パンザーと共著で「Resolving Traumatic Memories」を出版。クリーン・ランゲージ、クリーン・スペース、エマージェント・ナレッジ、その他多くのプロセスの創始者。

 

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